認知症だからって、ゼロじゃない 田中 咲希

内向的な性格を変えたい

私は美大に通っていました。でも内気な性格のため、自信を喪失してしまい、21歳の時に中退。ゼロになりました。

手に職をつけようと、昔からおばあちゃん子だったこともあり、介護に興味を持ちました。後々は、おばあちゃんを介護して助けてあげられたらいいなという思いと、この内向的な性格を変えたいという一心で、思い切って飛び込みました。荒療治ですね。笑

「介護は過酷や」って聞いたりはしてたんですけど、でも変わりたいという思いが強く、人と接する仕事に就いて“何が何でも変わるんだ”と決めました。

何らかの形で残っていると思うんですよね。

田中 咲希 写真

私の施設は認知症対応型なので、認知症の方がたくさんいらっしゃいます。中でも私の部署は、要介護度の高い方が多く、会話が通じず意志疎通の難しさに戸惑いを感じたりもしました。

すぐに記憶をなくすのに、自分のしていることは無駄なのではないのか。自分がいる意味があるのだろうか。そう自問自答している日々を過ごしましたね。

しかし、長く続けていく中で、“その時その時の感情”はリアルだと気づいたんです。そして、この一瞬を共感することは私たちスタッフにしかできない。ゼロじゃない。
記憶はなくなっていくかもしれないけれど、何らかの形で残っている。そう感じるようになったんです。

こんなにやりがいを感じられる仕事はないですよね。

プラスになるような共同生活

田中 咲希 写真

最近では、40-50代の方も入居されます。脳梗塞などで倒れ、リハビリ・社会復帰のためです。こういう方たちと、認知症のレベルが高い方が共同生活を送っており、24時間生活を共にしています。やはりここの折り合いをつけていただくのは難しいです。トイレに入っているのに、ドアを開けてしまったり。お互いに我慢するのではなく、私たち職員が間に入って、プラスに過ごして頂けたらと考えています。
皆さん一緒に取組みができたらいいなと思っています。

介護に正解はない

田中 咲希 写真

やはり、新人の頃は自信を喪失していたということもあり、言われたことを言われるままにこなしていただけでした。自分にできることってあるのかな、と。意見を求められても、意見すらなくて。
ですが、ずっと続けていく中で、心身ともに成長しましたね。 利用者の方との関係性も深まりましたし、何より自分で何かを作り上げたいと考えるようになりました。

今はありがたいことに、フロアリーダーを任されており、職員への指導をする立場にありますが、そういったことも前向きに取り組んでいきたいと考えています。

また、「介護に正解はない」と言われているように、自分には何ができるのか、自分にしかできない介護をしたいとも考えるようにもなりました。そのために、自発的な取組みや企画などを行動として起こしていってますね。

その人らしい生き方を支援したい

田中 咲希 写真

この仕事を始めて3年が経つのですが、フロアリーダーということもあり、現場だけでなく、ケアマネージャーの方や利用者のご家族の方と触れ合うことも多くなってきました。そうした中で、現場以外のところで利用者の方と関わっていきたいと考え始めるようになりましたね。

その人らしい生き方を支援、応援してきたい。
ケアプランを考えたい、と。
深くいろんな面から利用者の方に触れていきたいですね。
まだ漠然としてるんですが、将来的にはそういう関わり方をしていきたいです。
あと、様々な経験を積みたいと考えているので、デイとかそういった介護の方にも行ってみたいですね。

全員参加型の経営

田中 咲希 写真

この施設のいいところは、意見を大事にしてくれるところです。“全員参加型の経営”がコンセプトなので、自分の今の立場にかかわらず、意見を尊重してくれますね。だから長く続けられたのかな。笑
職員同士は年齢差もありますが、仲は良いですよ。

会社の総帥が医療職に携わっている者なので、会社自体が自然食品にこだわっています。利用者の方に提供するご飯は、自然回復力を意識していて体に優しいものを扱っています。ご飯が玄米であったり。
こういう面でも、当施設は細部まで配慮しています。

是非、一度お越しくださいね。

MyHoliday

もともと絵を描くことが大好きで美大に通っていたので、休日はもっぱら絵を描いたり、絵本を作ったりしていますね。
また、プライベートでも自分を変えたかったので、先輩にダーツを教えてもらい、ダーツにもハマっています。笑
イメージできないとよく言われますが(笑)
他にも、どんどん新しいことに挑戦したくて、今度一人旅に行こうかなと思っています。